[竹之内] 男の悲鳴が聞こえた。 尋常じゃない、悲鳴が。 金髪や、坂本が開いてくれた道を行きながら、前の方に目を凝らした。 坂本が、笑いながら、男の頭を掴み上げ、何かを言っている。 真朱の身体を引き寄せ、走って坂本の隣に立つ。 二階のフロアには誰も居ないようだった。