[真朱] 一瞬だった。 銃を吹き飛ばされた竹之内の右手を見ると、血だらけだった。 坂本が倒れた。 坂本の右手をに左手を引っ張られた着物の綺麗な人は、青の目を見開いて、言葉にならない声で、悲鳴を上げた。 この世の終わりだ。 そう思った。 それで、あたしの世界ももう終わる。