ピリピリとした空気が空間を支配していた。 教卓に座っているジョーヴェは銃を持った手をぶらりと降ろして、煙草の煙を吐き出した。 「はーぁあ…っと。やりたくねえなあ。かったりー」 面倒くさそうに顔を上げ、時計を見る。 八時、五分前。 廊下で、足音がした。