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「…惚れた?」

マルテがボソリと言った。

「何でこんな乳くせえガキを好かなきゃいけねえんだよ」

「…そ」

キョトンとした顔で俺らを見る彼女はなかなか可愛い。
胸が無いのが惜しい所だが。

「…落ち着いた?」

「いや、訳わかんない…」

極力笑顔を心掛けながら、彼女の様子を見る。

「名前は?」
「マソーユーキ」
「まそう?」
「マソオ」
「へえ」

あなたは?


「ジョーヴェ・コロール・ロッソ・サングエ」


「…長っ」

「ジョーヴェで良い」

「そっちの方は?」