竹之内がベランダの窓を開けた。
ソレと同時にロックを外して、思いっきりドアを開放した。
同時に圧し掛かってくる、鈍い音と、重い手応えと、呻き声。
「重…っ!」
俺は全体重をかけてドアを開ききる。
ドアの前の奴らが壁にぶつかる音がした。
すぐにドアを引っ張って閉めると、もう一度ロックをかけ、竹之内先生を振り返った。
ドンドンドンドン、と相変わらず――――というかさっきより激しさを増した音が室内に響き渡る。
「非難梯子も使わずにどうやって降りるんだよ・・・!?」
此処7階だぞ?!と先生が叫ぶ。
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