「ねぇ・・・なんで?」

あたしはかずやに聞く。

「ん??」

「なんであたしを選んでくれたの?」

「一番・・・」

「えっ?」

「一番、素直できれいな目をしていたから・・・」

あたしは心から思った。

あたしは汚れていると。

「・・・じゃないよ。」

「あたしはきれいじゃないよ!!」
その瞬間あたしの目には涙がこぼれ落ちた。

「あたしは、かずやと一緒にいる資格なんかないよ!!」

あたしは、きれいな海に叫んだ。

「友莉華・・・。誰が決めたんだ?そんなこと・・・俺は友莉華と一緒にいたいんだ・・・。」

かずやは、あたしを心から愛してくれた。
こんなあたしを・・・。

「い・・・いの??こんなあたしだよ?」

「何回も言わせるなって・・・友莉華がいいんだよ!」

かずやはそう言って優しくあたしを抱きしめてくれた。