そう言って、あたしは手首の痛々しい痕を見せた。

「え・・・?ゆ・・・り・・・か?」

「あたし、悠が死んでから、立ち直れなくて、いろんなことした・・・。リスカも合コンもそれでもう家庭崩壊したんだ・・・。あっちはあたしを見ないの・・・。だからあたしも見ない。戻りたいよ・・・。前みたいに・・・。一緒にご飯食べたり、話したりしたいよ・・・。この傷のことは誰にも言ってないんだ・・・。薫は信じれる友達だから。後で沙菜たちにも言うつもりなんだ。」

あたしはそう言って傷を隠した。

「ゆ・・・りか。ごめんね。何もできなくて・・・。気づかなくて・・・。友莉華がこんなになってて気づかなくて・・・。ごめん・・・ごめん・・・つらかったね・・・痛かったね・・・。」

そう言って薫はあたしなんかのためにきれいで純粋な涙を流した。

「うん・・・薫のせいじゃないんだよ・・・あたしが弱いから・・・こんなことまでして・・・。」

「それ以上自分を責めないで。友莉華のせいじゃないよ・・・。」

「あ・・・ああああ・・・・。」

とあたしは泣いた。