学校までの道を走りながら、さっきの男のことを考えていた。 ────南優斗・・・ 見たことがないし・・・他の学校の人なのかな? でも、さっきの家、学校にけっこう近かったし・・・ 私は、学校に着くまで、ずっと彼のことを考えていた。 それが、私と、“彼”の出会いだった。