カーテンの隙間から、陽の光が差し込む。
3年間…
コウタと過ごした3年間を
思い出したら、また涙が止まらなくなっちゃうのに…
意志とは裏腹に、コウタの笑顔が、次々と思い出された。
99%辛くたって、1%に幸せを感じられたのなら
あたしはまだまだ大丈夫だ、と言い聞かせてきた。
貴方の温もりが甦る。
その体温が、その匂いが、その声が
あたしをこんなにも狂わせる。
貴方は、あたしに"好きだ"と言った。貴方は、あたしを何度も抱いた。
何も映さない瞳を、あたしに向けながら
欲望だけを、あたしの中に吐き続けていた。
夢を見させながら、貴方はあたしを現実に突き落とす。
恨んでなんかいない。嫌いになれたハズもない。
貴方への愛に涙しながら、それでも貴方の幸せを願う。
なのに、あたしの中には
悪魔がいる。