『あれ?この子は?』



幸さんから、あたしへと視線を移すと、その可愛い顔を綻ばせ



『アスカです、はじめまして』


さっと名刺ケースから名刺を取り出し、あたしの方へと差し出した。



顔写真入りのその名刺には、"アスカ"という名と、電話番号、メールアドレスが記されていた。





『あ、ありがとうございます。』



ふわりと香ったいい匂い。


アスカさんはそのまま、こちらを気にしつつも幸さんと楽しそうに話していて


他の女の子たちは、手持ちぶさた状態に、目の前のお酒をちびちびと何度も口にしていた。