悠莉が嫉妬したのはすぐわかった。
でもいくらなんでも……
アンスポしたのは蓮斗だし、私は悪くない。
悠莉を放課後呼び出して言った。
『いくら蓮斗が好きだからってあんな言い方ないじゃん!』
「だって蓮斗が渚にとられちゃう気がしたんだもん……ごめんね。もう言わない!」
そう言って仲直りした。

しばらくして私のクラスではもちろん、隣のクラスにも変な噂が流れた。
【悠莉は蓮斗が好き】
この噂を聞いた蓮斗はまわりの男子に
「俺あいつ好きとか思ってねぇし。意味不だし。」
と言ったのだ。
私と悠莉はこれをハッキリ聞いた。
悠莉は教室を勢いよく飛び出していった。

私は追いかけようと思ったのだが、体が動かなかった。
私は心のどこかで悠莉がフラれて嬉しいと思っていた…
しかし私は気のせいだと思ってすぐに我にかえって悠莉を追いかけた。