私は眠たい気持ちを抑えながら言った。

クスッとお兄ちゃんは笑う。

「一緒にいたい気持ちはわかるけど・・・早く寝ないと健康に悪いぞ?」

お兄ちゃんが健康に気を使ってくれているのはわかる。

それでも・・・

「一緒に・・・居たい・・・」

そういう私にお兄ちゃんは

「わかった。でも眠たくなったら寝ろよ?」

「うん」

私が言うと。

「喉、渇いてんだろ?水飲めよ」

お兄ちゃんは私がまだ手に持っているミネラルウォータを指差す。

私は、それを少しずつ飲んだ。

お兄ちゃんは冷蔵庫から私が作った夜食を取り出す。

「沙緒子・・・これ・・・」

お兄ちゃんは驚いていた。

「お兄ちゃんが・・・帰ってきたらお腹がすいているだろうと思って・・・夜食・・・作っといたの・・・」

眠い声を出し、とぎれとぎれに言う私を見てお兄ちゃんは、フッと鼻で笑い

「ありがと」

といった。