俺は、沙緒子を呼びとめたが・・・

止まらない。

ったく!

あいつは何考えてんだよ!

こんな暗いのに・・・

馬鹿か?

あいつ。

俺は、そのままほっておけず、沙緒子が通った道を行った。

あたりを懐中電灯でてらすが・・・

沙緒子の姿はない。

どこ行ったんだよ!

探していると。

「離してください!」

女の声が聞こえた。

俺はすぐさまそこに向かう。

あれは・・・

沙緒子?

沙緒子は一生懸命男の手らしきものを振り払っていた。

なかなか離れない手に切れたのか・・・

「離せっていってんだよ!」

と大声でいい、回し蹴りをした。

すっげ~・・・

って!

感心してる場合じゃねーよ!