「沙緒子!」

どこからか聞きなれた声が聞こえた。

「悠馬?!」

なんで?

何で悠馬がいるの?!

「沙緒子!後ろ危ない!」

そう言われ後ろを振り向いた。

ドカッ!

私は見事に回し蹴りを決めた。

男たちは、道端に倒れた。

「派手にやりすぎだろ・・・」

悠馬はあきれたような声を出した。

派手にやりすぎたぐらい・・・

わかってるもん!

私は、プクーと頬をふくらました。

「まあ。そういう沙緒子も好きだけどな」

えっ?

悠馬今何て?

「もう一回言って!」

「いわねーよ!」

悠馬は意地悪な顔をして言った。