「沙緒子。ばれたんだからしょうがねーじゃねーか」

「はぁ?!なにがしょうがないよ!」

冷静になる悠馬に大声で怒鳴った。

喧嘩売られたらどうすんのよ。

「いちいち大声出すな」

悠馬はビールを飲み干し冷たく言い放つ。

・・・

むかつく!

「もう帰る!」

私は悠馬のたまり場をでた。

途中で悠馬が私を呼びとめたけど・・・

止まらないもん!

タタタ・・・

私は、夜暗い道を一人で走っていた。

ぐいっ!

いきなり腕を掴まれる。

「きゃ!だ、誰ですか?!」

私は後ろを見る。

暗くて顔が分かんない・・・

「お前か、岩倉昴の妹は」

暗闇にいる男が言う。

「そうですけど・・・ていうか!手離してください!」