困ったように、さり気なく頭をかき乱す先輩をこっそり見つめる。 その表情は、どうすればいいのかわからないと言った感じで、困惑していた。 …やっぱり、あたしの目は間違ってなかったかも。 『…好きです。』 「は??」 王子さまみたいな容姿も。 不器用だけど、ちゃんとお弁当を誉めてくれるところも。 なんだかんだ言って、あたしに付き合ってくれるとことか。 『先輩、大好きです。』