『せーんぱい♪』 トン、と軽やかな音を立てながら、朝から作った愛情弁当を机に置く。 あたしはニッコリスマイル。 先輩はあたしの手元のお弁当を見ながら、眉間にシワを寄せていた。 「…なんでここにいるわけ??」 『えへっ。』 先輩の質問を、そのまま笑顔をキープして交わす。 先輩が何も教えてくれないから、朝一番に登校して、先輩の教室を探しあてました。 …なんて言ったら、先輩は嫌な顔をするに決まってるから。