…きっと。 彼をオトすには前途多難で。 難しさは最高ランク。 でも、あたしはそんなもの気にしない。 無視されても、話しかけてみせる。 鬱陶しいと言われても、しつこくメールするし、 うざったいぐらい、つきまとってやろうじゃないの。 …みてなさいよ。 胸の前で拳を握り、決意を固める。 夕方の紅い空は風が吹き荒れていて、なんだか事が起こる前触れのように感じた。