――ガコン



突然、真正面からつま先に衝撃が走って。


ジワジワと地味に感じる痛みに襲われる。



…もう、なんなのよ。



痛みをこらえながらソッと顔をあげ、衝撃が走った方向を軽く睨む。


そこには、

あたしの睨みに負けないぐらい、果歩があたしのことを睨んでいた。



『……。』



今の状況を冷静に判断しながら、上がっていた腰を席へと戻す。



…なるほど、ね。


さっきの衝撃は、真正面に座っている果歩の仕業ってわけか。


きっと、KYなあたしの行動にイラついて、あたしの靴を蹴ったのだろう。