…真面目、だなぁ。


こんな面倒くさいもの、適当に受け流しとけばいいのに。



話している人の目を真剣に見る雄大くんをみて、ふとそんなことを感じてしまった。



…きっと、律儀な人なんだろうな。


ますます妄想雄大くんに近づいて、いい感じ。



あたしは二へへっと不適な笑みを漏らすと、

雄大くんとあたしの甘い未来を想像してみる。



…あーあ。

早く時が過ぎて、これが現実になればいいのに。



――けれども、現実はそう上手くいかない。


それを数時間後、知ることになる。