だって、茶髪の緩いパーマに、くりっとした目。

形の良い唇に、キリッとした顎。

そして、180センチ近くあるだろう長身。


これはまさしく…

雄大くん!!!!



『……。』



…どうしよう。


自分でも頬が赤く染まるのを感じる。



「…ぶつかって悪かったな。」



律儀に謝罪をしているリアル雄大くんの話なんか、あたしの耳には届いていない。


あたしはただ、目の前にいる王子様の顔を眺めているだけ。