『…あたし、トイレ。』 ガタッと席をたつあたし。 妄想をし始めてから、もう一時間は経っていた。 よくわからないけど、今から『王様ゲーム』ってのをやるみたい。 当然、あたしはそんなの参加したくないし。 トイレを口実に、抜け出そうとしていた。 「いってらっしゃーい。」 サルがこちらを見向きもしないで、手を適当にヒラヒラさせる。 どうやら、王様ゲームに夢中になっていて… あたしなんか眼中にないみたい。