「えぇーじゃあ、男女交互に席替えできないの??」



あきらか不満そうに唇を尖らせるギャルに、あたしは小さくため息をついた。


…仕方ないなぁ。



『…席替え、したら??

あたし、余ってもいいから。』



別に、席なんかどうでもいいもん。


王子様いないし。



「…いいの!?

ありがとぉ~。」



そう言って、パッと花が咲いたように明るい顔をするギャル。


ギャルは自分好みの男に近寄り、隣の席をキープする。


果歩以外のその他の2人も、同じように席についていった。