「つうか、俺ら別れてないし。」

『えっ…。』



結愛の髪に顔をうずめる俺。


ほのかに香るシャンプーの香りが、俺を素直にさせてるようだった。



「俺、認めてねぇもん。」



だって、俺。

結愛が別れるって言ったとき、承諾してねぇもん。



…結愛はまだ、俺のもの。



ポカンとした表情を向ける結愛に対して、俺は思わず苦笑いをしてしまった。



どういう意味か、さっぱりわかってないみたいだ。