――ねぇ、先輩。
あたしは出逢った瞬間に、あなたに“恋”したんです。
雄大くんでもない、
誰でもない、
あなた、自身に。
あたしは意を決して、大きく息を吸った。
『先輩っ!!』
切れ長な、綺麗な二重の目がこちらを振り替える。
かっこいいじゃなくて、綺麗。
先輩には、綺麗って言葉がピッタリなの。
「…結愛!」
先輩の瞳が、驚いたように大きくなる。
先輩の目のなかにあたしが映ってる、と思うと…
ありえないぐらい、胸が高まる。
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