『優しくて、あたしのこと理解してくれてー。

すっごいイイ人なんだ!』



豊くんのことを考えるとワクワク。


そんな理想のカップル像を、しっかりと演じきるあたし。



『あたしは大丈夫だから!

心配しないで!』



この、言葉を。


ママに言ってあげたかったんだ。



「……。」



あたしは頑張ってテンションをあげてるのに、ママの顔は一向に晴れない。


むしろ曇るばかりだった。