あと、ちょっとだけ。 あと、ちょっとだけでもいいから。 …先輩が、重大事項に気づくまででもいいからさ。 ――俺を、結愛の側にいさせてください。 『…慰めにいってくるか。』 俺はその場から立ち上がり、結愛が泣いてる中庭まで急いだのだった。