…そっくり、なはずなのに…。



『……。』



ふと、澄み切ったような青空を見上げる。


そこに浮かんだのは、無表情な先輩の顔だった。



…物足りないと思ってしまうのは、なぜだろう。




「…なぁ、結愛ちゃん。」

『な、なぁに??』



ボーっとしていて、話を聞いてなかったあたしは、いきなり呼ばれて若干戸惑う。


だけど、あたしの焦りなど気づいてなかった豊くんは、そのままあたしをしっかり見つめた。



「あの2人、いい雰囲気じゃない??」

『えっ…。』