『おいしかったぁ~。』
笑顔でお腹を押さえながら、喫茶店を出る。
あたしの前には果歩と田中くんが、並んで歩いてる。
そしてあたしの隣には、豊くん。
…その、豊くんが、あたしの横で相づちを打ちながら、優しく微笑んでいた。
あたしの笑顔が、偽りのものだと知らずに。
「うん、俺も。
俺わりと甘いのダメなんだけど…、これは程よい甘さで食べれた。」
そう言って、嫌みのない爽やかな笑顔であたしを見る豊くん。
しかもまた、さりげなくあたしを道路側から通路側にしてくれる。
まるで、雄大くんそっくり。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…