好きでもないけど、嫌いでもない。 ただ一緒にいるのが当たり前のような… 結愛は俺にとって、そんなやつだった。 ――――――――――… ―――――――――… ――――――――… 〈賢治サイド〉 この時は、アイツもいつも通りだったと思う。 「せーんぱい♪」 いつものようにアイツ…結愛が抱きついてきて。 いつものように、それをさりげなく振り払う。 限りなく、日常に近い状態だった。 …この時までは。