もぅ…痛いなぁ…。


背中をさすりながらも、後ろを振り向く。


そこには、果歩が鬼のような形相で仁王立ちしていた。



…や、やっべぇ…。



「ゆーあー!!!」

『な、なぁに??』

「ご飯食べてる時に、抱きつかないって言ってたでしょ!!」

『あ、あは…。』




確かに、この状況は何度か経験している。


その度に果歩に「やめて」って怒られていたっけ。



まぁ、あんだけあたしに脅かされているんだもん。


宙に浮いたウインナーを口に入れる技ぐらい、習得しちゃうよね。