まぁ、確かに。
アドレスだって無理やり聞いたし、付き合うのだって先輩があたしのことを好きじゃないのは承知だったはずだ。
先輩は、何も変わってない。
変わったのは、あたし。
『…最初はさ。
先輩があたしのことを好きじゃなくてもよかったし、絶対惚れさせてやるっていう勢いだったんだけどな…。』
まるで独り言のように、思わず出てきた弱音をポツリと呟く。
果歩は聞いているのか聞いていないのか、どこか一点を見て無表情になっていた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…