「…あっわかった!

さすが結愛、教えるの上手い!」

『そりゃどうも。』



別に誉められて悪い気はしないけど、正直教えるのは面倒くさい。


っていうか、こんなことしてないで、先輩のところに行きたい。


先輩が恋しい。



「なんで、そんな風に頭がいいわけ??」



「勉強してなさそうなのに」とポツリと呟いて、俯く果歩。



…果歩のおっしゃる通り、あたしは勉強をしてないけど。


だって別に、しなくてもわかるし。


勉強って、やっぱり要領なような気がする。