夏休みは船で海を楽しんだ。


釣りをして
その場でイカを食べたり
魚を焼いたり。


タコと格闘もした

海水浴場なんていらなかった


適当なとこに船を止めて
救命胴衣が浮き輪だ


ウニもアワビもホタテもわんさか♪

海が大好きで肌も真っ黒だったんだよ?


今じゃ真っ白だけどさ。

父親は見た目怖いからあんまり公の場にはお披露目はしなかったけど娘の晴れ舞台の準備には一生懸命だったよね?

母親もいつも小綺麗にしてて料理が上手くて大好きだったよ。

学芸会の衣装には余念がなくてさ。
習い事行かせたりさ。
ちゃんとした大人にさせたかったんだよね?


ごめんね、こんなんなっちゃって。


苛々したんだよね、きっと。
気付けなくてごめん。



あなたがたの悲しみに気付いてあげれなくてごめん。



ほんとにごめん。



私の人生を狂わせたのがあなたなら

貴女の…貴方の人生を暗くしてしまったのは私だよね。



まとまりのない家族だよね。
気持ちなんて通じてなくて

お互いの事なんにもわかっちゃいない。

いつからか…

長女として貴女の心を支えたりも無ければ
子供として甘えようともしなかった。

ごめんね、怖かったんだ。
貴女の隠し持つ銀の鋭いものに怯んでたんだ。



やり直せる?




ねぇ、私は貴女の娘になれる?


いつかのようにまたみんなで笑える?


そんな日が来るなら



今は何がなんでも頑張る。