『楽しかったね♪♪』
そう言って西国君を
見ると独り言をぶつ
ぶつ言っていた。
「誰がジェットコースターなんて作ったんだよ」
「絶対、寿命縮まった!」
「将来ハゲたらどうしてくれんだし!」
そうとう苦手だった
んだ…ジュース買っ
てきてあげよ。
『西国君、ジュース買うけど何がいい?』
「俺も行く!」
『いや、すぐそこの自動販売機だし、ベンチに座って待っててよ』
「分かった」
何にしようかな?
気持ち悪いときは
やっぱりさっぱりし
てるお茶だよね。
私はリンゴでいいや♪
『はい』と言ってお茶を渡した。
「ありがとう」
『西国君、気分どう?』
「まぁ、さっきよりは」
「てかさ、付き合ってんだから下の名前で呼ばない?」
下の名前って無理だ
よ~
「せつなはやだ?」
名前で呼ばれた!
初めてだよね…?
『別に嫌じゃないよ』
「そっかぁ♪」
あっ…可愛い、、、
なんか子犬みたい
私一人でフフって
笑ってたら、さいご
…蓮汰が
「何笑ってんだよ!」
って言うから
『いや、べっつにー♪』
って言ったらちょっと拗ねられました(笑)
『で、その後は?』
『その後は…バイバイして、また来ようなって言われて帰った♪』
『それだけ?』
『それだけって?』
『だから、キスしたとかさぁ~』
『してないよ!』
悠里に土曜日の事を
学校で話したうちが
バカだった…。
『蓮汰って可愛い顔してけっこう手早いのかと思ってたわ(笑)』
何考えてんだろ…
この人は、、、
『ねぇ、蓮汰の事どう思う?』
『あのさ、前から思ってたんだけど…悠里って西国君じゃなくて蓮汰って呼ぶよね』
そう、これは凄く
気になっていたこと…
『何、やきもち?』
『いや、別にそうゆう訳じゃないけど…』
『別に好きとかじゃないから…それよりあたしの質問は?』
『蓮汰と居るとね、いつもの自分で居られるの…だからね、いいんだ』
『何がいいのよ?』
でも、これは本当…
蓮汰と居ると自然に
居られるし何より
いつも笑っていられ
るもん。
『分かった!質問変えるわ』
変な質問じゃありま
せんように……。
『蓮汰と一緒に居るとドキドキする?』
『…ドキドキするよ。何でだろ?見てて危なっかしいからかな??』
悠里がはぁ~と溜め息をついた。
『危なっかしいのはあんたでしょ』
私にしっかりしてる
もん!悠里ほどじゃな
いけど…
『それもう好きなんだよ。』
『誰が誰を??』
『あんたが蓮汰を!!』
『えぇぇ――ッ!!!』
『バカ』
クラスの視線が痛か
った…ので屋上に移
動しました……。
★‐‐‐‐‐‐‐‐★
『だ・か・ら、あんたが蓮汰の事を好きなんだってば!』
『ごめん…理解不能デス』
『何回言わせる気よ!』
そんな事言われても
意味分かんないんだ
もん……
『じゃあさ、信条君は?』
『信条君…?あっ、忘れてた…』
『あんなに信条君の事が好きだったのに何で忘れられたの?』
何で…?何でだろ…?
最初は全然忘れられ
なくて、西国君…
蓮汰が告ってきて…
それで付き合うよう
になってから手も繋
いで、デートも行っ
て…
あれ?なんか蓮汰の
事ばっか……?
あぁ、そっか…私蓮汰の事好きなんだ――
そう思うと恥ずかし
くなって顔が暑くな
った。
『ね?もうわかったでしょ?』
コクンとうなずく。
『ねぇ、せっかく気づけたんだから本人に伝えてきなよ。』
『うん!』
私は屋上から飛び出
し急いで蓮汰のクラ
スに向かった――