「まず、俺と一緒にいた女の人だけど…、あの人は兄貴の彼女だから…。」
えっ!?
予想もしていなかった言葉に、私は目を大きく見開いて驚いてしまった。
「お、お兄さんの彼女…?」
「ああ。もうすぐ結婚するから、俺にとっては義姉になるんだけどさ。」
ほ、本当にそうなの…?
私は、九条君の胸の中で瞬きを何度もした。
「でも、九条君のお兄さんらしき人が見当たらなかったよ…?二人で会ってたの?」
ゆっくりと顔を上げると、九条君は片手を私の頭にポンとのせた。
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