“それは無理です”って言おうと思ったのに、先生…会話を終わらせちゃった…。 でも…仕事忙しそうだし、あれこれ言っちゃうのも申し訳ないから、仕方ないか…。 私は先生にお辞儀をして、職員室を出た。 ふぅ…。 かれこれ15分くらい掛かっちゃったな…。 朔矢君、図書室で待ってるし、急いで行かなくちゃ。 そう思いながら、図書室に向かって歩き始めようとした時だった。 「紗智。」