「私も席に戻るね…!今日の放課後のことは、後日しっかり聞かせてよね!」


ヒラヒラと手を振りながら、自分の席へと戻って行く汐莉は、やけに嬉しそうな感じだ。


なんだか…
汐莉、一人で盛り上がってない?


朔矢君と勉強するだけだっていうのに…。


あ……
結局、お昼休みにテスト勉強は殆ど出来なかったな…。


机の上のテキストをしまい込んで、次の授業の準備をしていると…


またしても視線を感じた。