「それじゃあさ…、もし良かったら…今日も放課後、一緒に勉強しない?」


「えっ…」


「この前も、さっちゃんと充実した時間過ごせて楽しかったから…。ほら、二人でやると分からないところは、お互いフォロー出来たりするし…。」


ね?と素敵な笑顔で誘ってくれる朔矢君に、心が温かくなった。


きっと、勉強進んでない…って私が言ったから、気を遣ってくれてるんだ…。


優しいな……。


「紗智、せっかくだから二人で勉強してきなよ。それでもって、帰りはデートでもしたら?」


こっそりと隣から耳打ちされた言葉にビックリした私は、手に持っていたペンを床に落としてしまった。


で、デート!?
汐莉ってば、何言っちゃってんのよ…!!