『綺斗くん、最近会いに来れなくてごめんね。大学受験も控えてるからバタバタしてるの。』
春石先輩は、女の子たちの輪の間を割って、九条君の前に立つとニコリと笑った。
周りの女の子たち…
不満そうにしてるけど、春石先輩に何も言わないんだ……。
さすが次期彼女…。
『ねぇ、綺斗くん。今日の放課後、私と一緒に帰って?久しぶりに二人でお喋りして楽しみたいな。』
九条君の隣で腕を絡めながら、満面の笑みで見つめている春石先輩。
だ、大胆だな……。
女の子たちが見ている前で堂々と…。
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