あれだけたくさんの女の子から、そう言われる九条君は、やっぱりただ者じゃないな……。
ハハハ…と苦笑いを浮かべていると…
『綺斗くん、私と付き合ってくれる約束じゃなかったっけ?』
スッと通る声に、九条君の周りにいた女の子たちが静かになる。
一斉に視線が向けられた教室の入り口から、スタスタと背の高い女子生徒が入ってきた。
ウェーブがかかった栗色の髪の毛は、腰より少し上の辺りまで伸びていて、歩く度にフワフワと揺れている。
上品に化粧をしていて、とても美人な生徒だ。
どこのクラスの女の子だろう…?
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…