翔の手から
ノートを奪い取って
また窓の外を見た。

むかつくヤツ。

人が気にしてることを。


と、怒ってると


「ごめん、ごめん。でもいいじゃん。いい名前だよ」


翔が優しく笑った。





その時、

なんでかな。

あたし
怒ってたはずなのに。

春の光があったかくて

翔の笑顔見たら
なんだか許してやるかな。

そう思ったんだよ。