「あ・・ありがとうございますっ・・
あなたは私の・・命の恩人です・・っ」
私は雷の恐怖で、目の中が涙でいっぱいで、
人の顔なんて、見えなかった。
でも、この言葉だけ覚えてる。
「俺は、お前のこと、好きだから。」
誰からかはわからなかったが、
その低い声の安定感に満ち溢れ、
寝てしまった。
翌日は学校だったので、
母に、
「いぃかげんにしなさぁぁぁぁい!」
とキレられて、
「すみませぇぇん!」
と家を駆け出した。
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