先週の土曜日の事……。

私は、お母さんのお見舞いに来ていた。

「お母さん、元気??」


「まぁ、大丈夫よ。」


「……。ねぇ聞いて!昨日学校でね、友達が告白されたの!!すごいよね!」


「はぁ~。」


「何?今のため息!」


「一度で良いから友里の彼氏見たかったな~」


「何言ってるの!まだ死ぬ訳でもないし。」


「あのね、お母さんあと一週間しか生きられないの。」


「……えっ。嘘でしょ。だってまだ手術してないじゃん!」


「もう、悪化し過ぎてて手術しても無駄なの。」


「何でよ!やってみなきゃ分からないじゃん!」


「もう良いの。お母さん幸せだったもの!」


「お母さん……。」


「ほら、もうこんな時間よ!早く帰りなさい。」


「うん…また来るね。」


「じゃあ気を付けて。」


__________

「そうゆう訳なの!ねぇお願い!!」


「ん~。仕方ないか、分かった!やってやるよ!!1日だけだからな。」


「ありがとう!じゃあ明日○○病院に来てね☆」


「いきなりかよ!」


「じゃあ明日ね~!」


謙太が彼氏役か……変な感じ。


お母さんに気付かれないかな……。


その夜はドキドキして眠れなかった。