友達に肩を組まれ、教室を出ていくレオくん。


迷惑そうに眉間にしわを寄せながらも、友達と会話をし、笑みを見せている。


レオくんの笑みを見るだけで、心が温かくなった。


レオくんが笑うようになったことで、一段とレオくんファンが増えたけど、レオくんは彼女を作ろうとはしなかった。


まぁ、まだレオくんが彼女を連れて歩くところは想像ができないけど、友達が出来たってだけで、私は自分のことのように喜んだ。


去年立てた『R・E計画』は、もう必要なくなった。


私が心配しなくても、レオくんはもう自分の足で歩けるようになったから。


お母さんの体調も順調によくなってるみたいだし。


こうやって、みんな一歩ずつ確実に大人になっていってる。


って。

ヤッバイ!!

チャイム鳴っちゃった。


「また怒られるー!!」