「しかし、新垣先生って真面目だよな。全然興味ないの?他の女には」
「あるわけないでしょ?喜多先生も同じじゃないんですか?結婚したからには、奥さんだけを愛していきたいって思うのが普通だと思うんだけど」
真面目に答える俺を見て喜多先生は笑う。
「別に他の女を愛せとは言ってないよ。ただ、ほとんどの男は若い女が好きだったり、キャバクラとか好きだったりするだろ?本気じゃなくて、ただの遊びとか息抜きみたいな。そういうのは、絶対にないのか?ってこと」
「誰に質問してるんですか?怒りますよ」
遊び?
息抜き?
意味がわからなかった。
俺は直という奥さんをもらって、満足した日々を過ごしているのに、息抜きなんて必要ない。