昼休みに沙織と屋上でランチをした。
「よく考えてみると、私も思わせぶりだったのかも。酔ってたからあんまり覚えてないんだけど、その気にさせちゃうようなこと言ったかもしれないな」
落ち着いた様子の沙織は、冷静に自分の行動を振り返っていた。
「私って男見る目ないのかな。いつになったら直みたいに運命の男性と出会えるの~?」
「大丈夫だって!!沙織なら絶対にそのうち出会えるって」
ありきたりの励ましの言葉しか出てこない。
「誰か紹介してよ~!直!」
「誰かって・・・・・・ 先生は年上だしなぁ。私の友達もみんな彼女いるし」
そう言ってからふと浮かんだのは、要君・・・・・・
でも、残酷な気がした。
過去の話だと言っても、私のことを好きになってくれた人。
私から女の子を紹介されるって絶対に複雑だよね。