沙織と晩御飯を食べてから帰ることにした。



どこで食べようかと話していると、真由美さんが近づいてきて、3人で食べることになった。



沙織は、あまり真由美さんを知らないけど、前からずっと私が話していたからとても喜んでいた。





「それ、最低だね」



生ビールを乾杯した沙織と真由美さん。



真由美さんは、大野さんとの昨日の出来事を聞き、呆れた表情でため息をついた。





会社近くの居酒屋。


焼き鳥とサラダが運ばれた。





「大野先輩のこと、本気で好きになってしまうところでした。もう嫌いです」



沙織は、もう酔っ払っているのか、赤らめた顔で大きな声を出す。



「大野君、悪い子じゃないのよ。同期だからいろいろ知ってるけど、いい所もあるんだよ」



「かっこいいだけじゃないですか!」




沙織はそう言いながらも、まだ大野さんのことが好きなんだと思う。



そう簡単に嫌いになんかなれない。