その日の夜のことだった。
いつものように先生とくっついて眠っていた。
夜中に目覚めることは滅多にない私なのに、お腹の痛みで目が覚めた。
「うぅ・・・・・・」
そ~っと置き、トイレへ。
生理痛のような痛みがジンジンと続き、その痛みが増していく。
トイレに座っているのも苦しくなり、私はそのままトイレの前の廊下へ寝転んだ。
「痛い・・・・・・ 先生・・・・・・」
大丈夫かな。
お腹の赤ちゃん、大丈夫かな。
もう私の中では、すっかり“妊娠している”ことになってしまっていた。
ひんやりした床に顔をくっつける。
痛みはどんどんひどくなり、息苦しくなってくる。
息ができない。
冷や汗が出る。
もうだめ。