あ、やだな。
修学旅行・・・・・・
私、絶対に眠れない。
先生に告白しちゃう生徒とか、いるのかな。
私みたいに、先生に会いたくて夜中に廊下を歩いたりする生徒・・・・・・絶対いるよね。
で、先生が“こら~、早く寝ろ”とか怒ったら、“実は、先生のことが・・・・・・”みたいな。
あぁ、だめだ。
こんな妄想、やめよう。
「大丈夫?」
目覚めた真由美さんが、私のひざの上に手を乗せた。
「どうしたの?」
「何でもないです」
本当は真由美さんにこんなバカな妄想の話を聞いて欲しかった。
でも、今は、恋愛の相談をしてはいけないような気がして、何も言えなかった。